充ち満ちた火薬庫は,たった一本のマッチの灯火を待っている。薬莢の匂いを漂わせることを,待ち焦がれている。爆風の荒びを,待ち焦がれている。東の果ての舞台は,瞬きを沈めて,静かにその時を待つ。
情報筋から証言は得られていないが,木曜日のマックワールドエキスポ/東京での発表について,推測が満ちている。新型iMacが期待されるが,iBookのアップデートについては予想されている,より大きい13.3インチ液晶の搭載は,価格的な面から難しそうだ。だが,アップル・ヨーロッパの幹部の話では,両方の紹介があるとしている。
前にも云ったことだが(過去記事),プロユースはアップルにとって現状維持にしかならない。つまり,コンシューマー部門の刷新こそ,明日の糧となる。その舞台として今回のエキスポ東京はあり,すべてのセッティングが終わっている。
AppleInsiderは,新しいiMacへのDVD/CD-RWコンボドライブの搭載をとりあげている(AppleInsiderの記事)。だが,「新しいiMac」ではダメなのだ。まったく新しい,なにか,が必要だ。そのなにかを,東の果ての国で発表するのはあまりにも忍びないのだが,アップルには先延ばししているほどの時間はない。火薬庫は,充ち満ちている。あとは,火をつけるだけ。スティーブは,22日の午前9時半。世界の耳目を集める東京の舞台に立つ。
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